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米情報機関が日本政府を盗聴──WikiLeaksが資料など公表
米国家安全保障局(NSA)が日本政府や日本企業などを標的に盗聴していたという資料を「Target Tokyo」としてWikiLeaksが公表した。
WikiLeaksは7月31日、米国家安全保障局(NSA)が日本政府や日本企業などを標的に盗聴していたという内部資料を公表した。「諜報活動が日本政府の省庁など多数に及んでいることを示している」という。
WikiLeaksによると、資料は2006〜07年の第1次安倍政権時のもの。WikiLeaksのページでは、内閣や日本銀行幹部の電話番号の一部を公開しているほか、NSAが盗聴をもとに作成したという、地球温暖化についての政府方針や通商交渉についてのリポートの一部を掲載している。
資料の中には「トップシークレット」に分類されているものもあり、米国の諜報パートナーであるオーストラリア、カナダ、英国、ニュージーランドと共有されたとみられるものもあるという。
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