「携帯番号とLINEの認証コード教えて」に注意 教えてしまうと自分のLINEアカウントが使用不能に
友人になりすました人に電話番号やLINEの認証コードを教えてしまった結果、電話番号の持ち主が自分のLINEアカウントにログインできなくなる被害が報告されているとし、LINEが注意を呼び掛けている。
LINEは、友人・知人になりすました何者かに電話番号やLINEの認証コードを教えてしまった結果、電話番号の持ち主が自分のLINEアカウントにログインできなくなる被害が報告されているとし、注意を呼び掛けている。
手口はこうだ。友人・知人のアカウントに不正ログインした犯人から、「携帯番号教えて」などとLINEやSMSなどでメッセージが届く。電話番号を教えると「4桁の認証コードが届いたら送ってね」とメッセージが届く。
認証コードは、LINEに新規登録する際や、既存ユーザーが機種変更する際、登録された電話番号の端末をユーザーが実際に持っているか確認するため、SMSで送られてくる4桁の数字。電話番号と認証コードが分かれば、それを使って新しいLINEアカウントを作ったり、既存のLINEアカウントと電話番号をひも付けることが可能になる。
犯人の狙いは、他人の電話番号を悪用し、詐欺行為などを目的としたLINEアカウントを不正に作ること。LINEアカウントは1つの電話番号に対して1つしか持てないため、教えた電話番号と認証コードを使って犯人が新規のLINEアカウントを作ったり、電話番号を別のLINEアカウントとひも付けてログインしてしまうと、電話番号の持ち主は、自分のLINEアカウントが使えなくなってしまう。
同社は「電話番号や認証番号は、銀行口座や暗証番号、PCやメールのパスワードと同じくらい他人に教えてはいけない重要な情報」とし、親しい人にも教えてはいけないと呼び掛けている。また、どうしても必要と言われた場合は、その理由を、直接会ったり電話をかけるなどして確認するよう呼び掛けている。
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