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オンライン学習こそ重要なのは“リアル” いつでもどこでもスマホで学べる世界の先に――「gacco」「schoo」それぞれの戦略(1/5 ページ)

スマホの普及で増える、動画で学べるオンライン学習サービス。異なる魅力でファンを増やす「gacco」「schoo」にそれぞれの現状、これからの戦略を聞く。

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 スマートフォンの普及で外出先でも動画コンテンツを楽しむことが当たり前になり、時間や場所を問わず、動画で学べるオンライン学習サービスも増えている。

 大学が提供する講義を中心にそろえる日本版MOOC「gacco」、各業界の第一線で活躍するプロフェッショナルのレクチャーでビジネスに役立つスキルを身につける「schoo WEB-campus」(スクー)――異なる魅力でファンを増やす各サービスのトップが初めて対面。現状や課題、市場全体の展望、目指す理想を語り合う。

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スクー 森健志郎社長(左)とNTTドコモ スマートライフビジネス本部 ライフサポートビジネス推進部 伊能美和子教育事業推進担当部長

――まず各サービスの紹介を。

スクー 森健志郎社長:スクーは2012年にサービスをスタートしました。当初は起業、スタートアップに関連した内容が多かったですが、最近はプログラミングやデザインをテーマにした講座を増やしていますね。「ITを中心とした仕事に生きるスキルが身に付く」をコンセプトに、これまでに2000以上の授業を提供しています。

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schoo WEB-campus

NTTドコモ 伊能美和子スマートライフビジネス本部 ライフサポートビジネス推進部 教育事業推進担当部長:「gacco」は14年4月に開講し、ちょうど1年が経ったくらいですね。大学や官公庁による講義を中心に、これまで50程度を開講しています。

 オンラインで講義を配信するMOOC(Massive Open Online Course:大規模オープンオンライン講座)が海外の有名大学で当たり前になっていく潮流を目にし、高等教育自体の大きな転換を感じてきました。これからの時代「ネットでコンテンツがないというのは、存在しないのと同じ」――ということで、東京大学の山内祐平教授などとともに日本版のMOOCを目指して立ち上げました。

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gacco

――ドコモが教育プラットフォームを? MOOCを? と驚きを持って迎えられた部分もあると思うのですが、すでにスクーで事業をスタートしていた森さんはどんな風にご覧になっていたのですか。

森:僕はむしろ「いよいよ来たな!」と。通信キャリアは必ず始めるだろうと思っていました。通信トラフィックを増やすことを考えると、動画コンテンツの存在感は大きいはずなので。

 とはいえ、海外の他サービスも含めて、競合として強く意識したことはないです。どういう世界を作りたいか、ユーザーに何を提供できるか、「動画学習」という点だけ見たら似ているように見えるかもしれませんが、それぞれ違うと思います。

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