「minne」はオールジャンルのハンドメイドマーケットを目指す 食品・化粧品などジャンル拡大 神戸市やパルコとも連携(2/2 ページ)
ハンドメイドマーケット「minne」が行政・他業種との連携を発表。ECだけでなく対面販売の場を広げ、ハンドメイド作品自体の認知拡大に取り組む。食品や化粧品などにもジャンルを広げ、「オールジャンル」を目指す。
日本ホビー協会との協力では、来年4月に開催するホビークラフト&ハンドメイド関連の展示会「日本ホビーショー」に合わせ、同会場で「minneのハンドメイドマーケット」を実施することが決まった。約3000スペース、2000人以上の作家による出展を予定し、minne主催イベントとして過去最高規模となる。
日本ホビー協会の瀬戸信昭会長は「日本ホビーショーの来場者は40代以上が7割と20〜30代の多いminneのユーザーとは別の層だが、親和性は高いはず。ワークショップへの参加など相乗効果を期待したい」と話す。
ヤマト運輸とは作家向けの配送支援サービスの共同開発での連携を発表した。QRコードから送り状を印刷できるシステム連携や、梱包の手間を省く専用パッケージなどを提供する。
ハンドメイドの価値を感じてもらう機会を
9月にプロモーション強化を目的に広告費として8億円の追加投資を発表するなど、社をあげて事業拡大に取り組む。追加投資は、今期中に500万ダウンロードを目標とするスマホアプリのPRを中心に投じるという。
1万3000点を超える応募が集まり、一部作品の商品化にもつながった「ハンドメイド大賞」も2度目を開催する。作家自身のモチベーションにつなげるだけでなく、募集カテゴリを広げることで取り扱う商品の幅広さ、クオリティの高さをminneユーザー以外にも知ってもらうきっかけになれば――という。
佐藤健太郎社長は現状の課題を「まだまだハンドメイド作品、カルチャー自体の認知・関心が低い」とあげ、「チープなイメージを払拭し、質の高さやデザインの豊富さ、作家のこだわりを価値あるものとして感じてもらうチャンスを積極的に作っていきたい」と意気込んだ。
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