丸善ジュンク堂、渋谷店ブックフェアの選書を見直し “非公式”ツイートの経緯調査
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店(東京・渋谷)を名乗る非公式Twitterアカウントをめぐる問題で、きっかけとなった同店のブックフェアについて選書を見直す方針。
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店(東京・渋谷)を名乗る非公式Twitterアカウントをめぐる問題で、丸善ジュンク堂書店は10月22日、きっかけとなった同店のブックフェアについて、選書を見直すことを明らかにした。「本来の趣旨にそぐわない選書内容」だったためとしている。ツイートについても経緯を調べ、規定違反などがあれば対処するとしている。
問題になったのは、「ジュンク堂渋谷非公式」を名乗るTwitterアカウント。同店で開催中のブックフェア「自由と民主主義のための必読書50」について紹介するツイートで、「SEALDs街宣後に飛ぶように売れていきました」「この先イベントやフェアを次々ぶちかまして行く予定なので。年明けからは、選挙キャンペーンをやります! 夏の参院選まではうちも闘うと決めましたので!」などと投稿していた。
ブックフェアではSEALDs関連の書籍を取り上げており、「書店が特定の思想・信条を支持するのはどうなのか」と疑問視する声が一部から上がっていた。
同社は10月20日、アカウントは公式なものではなく、ツイート内容も全社の公式な見解ではないと説明。ITmediaの取材に対し、同店の店長を通じて経緯の把握とアカウントの削除要請を指示したことを明らかにしていた。
同社は22日、Webサイトでツイートとブックフェアについて説明。書店の役割は「さまざまな意見や考え方を幅広く紹介する場」だとした上で、「弊社従業員による私的なツイッターアカウントより、特定の意見を支持するツイートがあった」ことについて、「弊社の公式な意思・見解とは異なる内容」だと改めて説明。ツイートの経緯を調べ、コンプライアンス違反などがあった場合は社内規定に基づき対処するとした。
フェアは継続するが、「本来のフェアタイトルの趣旨にそぐわない選書内容」だったとして、内容を精査し、選書を見直して再開するとしている。
同社に寄せられた意見を受け止め、「幅広い意見や考え方を反映した出版物を扱う書店のあり方を改めて見直し、多くの方にご満足いただける店舗を目指して参ります」としている。
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