イベントや生放送の“打ち上げ”はアプリ上で niconicoのチャットアプリ「ニコルン」リリース
niconicoのイベントや生放送と連動したチャットアプリ「ニコルン」をドワンゴがリリース。交流だけでなく、演者同士の会話も楽しめる。
ドワンゴは10月25日、「ニコニコ超パーティー2015」で生放送やチャンネル、イベントと連動予定のチャットアプリ「ニコルン」を発表した。人気ユーザー同士の会話を楽しんだり、ファンとリアルタイムに交流したりできる。早速、楽屋で使っている様子を見せてもらった。
「超パーティー」などのイベント、「ゲーム実況」「踊ってみた」などのジャンル別に「ラウンジ」が設けられ、トピックごとの「ルーム」でチャットを楽しめる。特定の話題について情報共有、交流することはもちろん、人気ユーザーと直接やりとりできるのもポイントだ。イベント登壇者など運営側が指定したユーザーがログインするとアイコン付きで本人が参加したことを示す演出がなされ、、リアルタイムに発言を読める。
これまでのイベントや生放送で、終了後も盛り上がりが続き、ファン同士がTwitterや過去の投稿動画のコメントで“2次会”しているケースが少なくないことを受けて開発したという。
「イベントで使うと楽しい!」 演者同士の交流も
発表当日は総出演者300人以上の大イベント「ニコニコ超パーティー2015」の真っ最中。マインクラフトなどのゲーム実況で人気の茸さんに、出演時間の合間に楽屋で初めて使う様子を見せてもらった。
イベント出演者はアイコン付きで表示されるよう登録済みなので、「超パーティー」用に作られたルームに入ると、アイコン付きで入室をアピール。ユーザーからも「きた!」「茸さんだ!」というコメントが一斉に流れる。「誰か来た」ことがプッシュ通知で知らされるので盛り上がりやすくなっている。
流れるコメントに反応していると、同じく出演者の「__」(アンダーバー)さんも入室し、会話に参戦。早速「アンさん!」と話しかける茸さん。
楽しく会話を重ねているので、お知り合いなんですか? と聞くと、「いや、ちゃんと話したことないんですよ」。楽屋で周りを見渡すと……。
「……これ、イベントだとすごく楽しいですね。演者もそれぞれ違う場所で違うことをしていることが多いので、こういう場所があるとまた違う盛り上がり方ができそうです」(茸さん)
今後、「ニコニコ超会議」「闘会議2016」をはじめ、各イベントでルームを開設していくという。当日夜には打ち上げ会場として「アフターパーティールーム」が設置され、盛り上がった。
茸さん自身は11万人を超えるフォロワーを抱えるTwitterで情報発信することが多いというが、「どうしても情報は流れていってしまうので、自分のルームに投稿告知してストックしつつ、すぐに感想をもらえたら楽しそう」。生放送をするほどの時間はない時、寝る前や出番前のちょっとした時間の近況報告やユーザーとの交流など、Twitterと生放送のそれぞれを補完するような形で使いたいと話した。
「演者自身の関係も見てもらえるのは面白いですね。実況者グループのLINEに何か送っても反応が返ってこないこともあるので、こんな風にみなさんに見られてるニコルンの上で送った方がいいかも……(笑)。何人かで集まってこれを使った旅企画とかやってみたいです」(茸さん)
関連記事
- niconico「クリエイター奨励プログラム」総支払い額は18億7000万円超 全動画対象の年末「大抽選会」で最大20万円“押し付け”
niconico上のコンテンツ制作者に収益を還元する「クリエイター奨励プログラム」の総支払額が18億7000億円を超えた。さらなる認知拡大を目指し、本来の申請手続き不要の「選抜クリエイター大抽選会」を年末に実施する。 - プレゼン共有サービス「ニコナレ」 音声付きでスライド投稿、聞きながらコメントも
プレゼンテーションのスライドを、発表中の音声と一緒に公開できる「ニコナレ」をドワンゴが提供開始した。 - ゲーム大会「闘会議GP」、「スーパーマリオメーカー」「モンスト」など追加 賞金総額1億円超え
ゲームの祭典「闘会議2016」で開催するゲーム大会「闘会議GP」の使用タイトルに「スーパーマリオメーカー」「モンスターストライク」などが追加された。 - なぜ人気?「ゲーム実況」 実況者にアイドル的注目、ゲーム会社が公認・活用の動きも ドワンゴに聞く
ゲームをプレイする様子を解説やトークと同時に楽しむ「ゲーム実況」。ニコニコ動画への投稿数はこの数年で激増し、「実況者」も若年層を中心に人気を集めている。その背景をドワンゴに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.