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Appleは“最も危険なソフト会社”?――海外セキュリティベンダーが警告
Appleは最も危険なソフトウェアベンダーだ――そんな衝撃的なレポートを海外セキュリティソフト企業が発表した。
米Appleはセキュリティ的に最も危険なソフトウェアベンダーだ――そんな衝撃的なレポートを、デンマークのセキュリティソフトベンダー・Secuniaが発表し、英The INQUIRERなど多くの海外メディアが報じている。
Appleといえば、OS Xの高い安全性を宣伝し、ユーザーに信頼性を印象付けてきたソフトウェアベンダーだ。これを受け、主にWindowsと比較して「Macならウイルスに感染しづらいから安心」というMacユーザーの声もいまだに聞かれる。
だがレポートによれば、例えば55%の市場シェアを持つ「QuickTime 7」は、これまでに18個のセキュリティホールが確認されているにもかかわらず、61%のユーザーはそれらを修正した最新版にアップデートしていないという。同じく「iTunes 12」は、40%の市場シェアと106個の既知の脆弱性を持つにもかかわらず、47%のユーザーが最新版にアップデートしていないという。
Secuniaが報告した脆弱性リストのトップ10にはこのほか、米Adobe製品(Adobe Reader)や米Mozilla Foundation製品(Firefox)などが名を連ねている。しかしAppleは、この1年で米Oracle(Java 8など)を抜き去って1位となり、“最も危険なソフトウェアベンダー”の座を獲得してしまったようだ。
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