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「HOME'S」の賃貸物件データセット、研究者に無償提供 間取り図や賃料など
住宅情報サイト「HOME'S」に掲載された賃貸物件データを、NIIが研究者向けに無償提供する。
国立情報学研究所(NII)は、住宅情報サイト「HOME'S」に掲載された賃貸物件データを、「HOME'Sデータセット」として11月24日から研究者向けに無償提供する。
HOME'Sに今年9月時点で掲載された533万件の賃貸物件データが対象。賃料や部屋面積、築年数、立地、物件の特徴(フリーテキスト)などに加え、間取り図、外観、内観の画像など8300万件の画像データが含まれている。
データは同サイトを運営するネクストが提供。物件を特定できる詳細な住所や、サイトの利用者の利用履歴など個人情報は含まない。
NIIの「データセット共同利用研究開発センター」を通じ、公的機関の研究者を対象に提供。画像とテキストの統合情報処理や空間認識技術、感性情報検索などの研究や、所在地情報(市区町村)に基づいた情報統合・データマイニングなどへの展開、地域情報や経済情報を扱う社会学への応用などを想定している。
ネクストは年内にGitHubでツールキットを公開する予定。ツールキットを活用すれば、物件画像データのディープラーニングへの適用や、テキストデータ内の頻出キーワード抽出などの処理が簡単にできるという。
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