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カラオケとロボットで高齢者の健康増進 第一興商とNTTが実証実験
第一興商とNTTは、通信カラオケとコミュニケーションロボットを組み合わせ、高齢者の介護予防や健康増進を目指す実証実験をスタートする。
第一興商とNTTは11月25日、通信カラオケ機器「DAM」やコミュニケーションロボットの技術を応用し、介護施設などの音楽健康セッションを活性化させ、健康増進を支援する実証実験を開始した。
健康作りにつながる音楽や映像コンテンツを配信する介護施設や公民館向けカラオケ「DKエルダーシステム」と、NTTの「コミュニケーションロボット」を連携する。ロボットのセンサーや音声対話で利用者の状態や表情を把握してカラオケの選曲や参加者やスタッフのコミュニケーションを手助けし、介護施設の音楽健康セッションをより楽しく充実させるという。
専門知識がなくても、ロボットやデバイスを操作できるNTTの技術「R-env:連舞」も活用。ロボットやカラオケ機器、モニター、デジタルカメラ、バイタルセンサーなどを連携し、レクリエーションの目的や要介護のレベルに応じて、対話内容や選曲方法をスタッフが自由に追加・修正できる。
実証実験で得られた技術的な課題をもとに、実用化を見据えた研究開発に取り組む。2016年度内の新サービス提供を目指し、事業化に向けた検討を進める。
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