米Appleは将来のiPhoneに有機ELパネルを採用する計画という。日本経済新聞が11月26日付で伝えた。
同紙の報道によると、Appleは2018年に発売する予定の新型iPhoneから有機ELパネル搭載モデルを投入するという。表示性能や省電力性、フレキシブルなデザインが可能になる点など、液晶パネルに比べメリットが多くなると判断したという。
ただ、iPhoneの出荷台数は年間2億台を超えており、供給量が限られる有機ELパネルを全モデルに採用するのは難しい。このため採用は一部モデルにとどまり、液晶モデルと併売する見通しだという。
スマートフォン向け有機ELパネルの安定的な量産は、「Galaxy」に採用している韓国Samsung Electronicsに限られるのが現状。Appleの通達を受け、韓国LG Displayは有機EL生産施設への大規模投資に乗り出すという。
iPhoneの新モデルが現在と同じペースで投入されるなら、18年発売モデルは「iPhone 8」と呼ばれる可能性がある(16年に「iPhone 7」、17年に「iPhone 7s」となるならば、だが)。Appleは「Apple Watch」で有機ELパネルを採用した実績があり、SamsungがiPhoneへの有機EL採用をAppleに働きかけているといううわさもある。「iPhone&有機EL」はしばらくホットな話題になりそうだ。
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