ラスボスをぼくらの手の上に――小林幸子VOCALOIDがiPhoneとiPadにもやってきた
VOCALOIDのiOSアプリ「Mobile VOCALOID Editor」で、小林幸子さんが歌声を提供した「Sachiko」が利用できるようになった。
ヤマハは11月27日、VOCALOIDのiOSアプリ「Mobile VOCALOID Editor」を1.3にバージョンアップした。これで、これまでVOCALOID4だけで提供していた「Sachiko」が利用可能になる。Sachikoは小林幸子さんが歌声を提供。本人歌唱を思わせるリアルな「演歌歌手」っぷりに小林さん自身も驚くほどだった。
iOS版VOCALOIDはVOCALOID4のフル機能ではなく、基本機能のみ搭載している。力んだりがなったりする音色を付け加えるグロウルや、小林さんの歌い方の特徴を抽出した「Sachikobushi」プラグインは利用できない。
ただ、iPad ProのApple Pencilを組み合わせてピッチやダイナミクスなどのパラメータを細かく描き、それを最終的にPCやMacで調整するといったことを、VOCALOID版クラウドサービスであるボカロネットを介して行うことも可能だ。
ボカロネット内の自動作曲機能であるボカロデューサーを使い、自分で考えた歌詞で自動作曲し、それを手元のiPhone、iPadで編集してSachikoに歌わせ、発表することもできる。
Mobile VOCALOID Editorは通常価格4800円だが、12月7日ごろまで3600円に値下げ中。Sachikoはアプリ内課金で2400円。
Sachikoを購入すると、Sachikoオリジナルデモ曲である「今宵限りのカルナヴァウ」(手タレP)のデータがダウンロードされる。
Mobile VOCALOID Editorではこのほかに、柴咲コウさんの歌声を元にしたギャラ子、坂本美雨さんのMew、英語専用のCYBER DIVAなどもアプリ内課金で利用できる。
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