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1つの頂点で直立する立方体ロボット JAXA開発(動画あり):2015 国際ロボット展
1つの辺や頂点だけで直立する立方体型のロボットを、JAXAが「2015 国際ロボット展」に参考出展している。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は「2015 国際ロボット展」(12月2〜5日、東京ビッグサイト)で、辺や頂点を軸に自立する立方体型のロボットを参考出展している。側面のモーターが回転してバランスを取り、傾いた状態でも転倒することなく立ち続ける。
約10センチ立方のサイズに、X軸、Y軸、Z軸にそれぞれ対応する3基のモーターを搭載。8つの頂点のうち、6カ所に組み込んだセンサーが感知した遠心力や加速度をもとに、回転を調整する。
平面に倒した状態からも立ち上がることが可能。軽く指ではじいても、びくともしない。頂点を軸に回転したり、床を傾けても転倒しないという。
惑星探査ロボットや人工衛星に搭載する姿勢制御装置の、小スペース化・軽量化を想定して独自に開発。スイスのチューリヒ工科大学も同様の技術を活用した「The Cubli」を発表しているが、JAXAのロボットは宇宙空間での応用を前提に、劣悪な排熱環境や、強力な放射線にも対応した設計を目指しているという。
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