東芝は12月7日、白物家電事業をめぐる報道に「当社から発表したものではない」などとするコメントを発表した。シャープの同事業と統合する案などが浮上していると一部が報じたが、「さまざまな可能性を検討しているが、個別企業と具体的に合意した事項はない」としている。
報道によると、東芝は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業を売却する方針で、シャープの同事業と統合する案のほか、三洋電機の同事業を引き継いだ中国大手Haier(ハイアール)など複数の売却先を検討しているという。
東芝は同事業について「制約を設けることなく、さらなる効率化や他社との事業再編を含めさまざまな可能性を検討している」としたが、具体的に決まったことはないとしている。
東芝は不正会計問題で業績が悪化しており、半導体事業で人員削減を含む構造改革を発表しているほか、PC事業を富士通らと統合するとの観測も浮上している。
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