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全日本仏教会がAmazon「お坊さん便」に苦言 「お布施はサービスの対価ではない」と“商品化”批判
全日本仏教会が、Amazon.co.jpの「お坊さん便」について、「宗教行為をサービスとして商品にしている」と批判する声明を発表した。
全日本仏教会は12月24日、みんれびがAmazon.co.jpを通して提供する「お坊さん便 僧侶手配サービス」に反対する声明を発表した。お布施を修行の1つと強調した上で、「宗教行為をサービスとして商品にしている」と批判している。
全国一律定額料金で読経・法話を僧侶に依頼できるサービスとして、みんれびが12月8日にAmazon.co.jp経由で開始した。「読経をしてもらいたいものの、お寺との付き合いがない」「お布施をいくら包めばいいのか相場が分からず不安」という声に応えた商品として、ネット上でも話題を集めた。
全日本仏教会の齋藤明聖理事長は、諸外国の宗教事情を鑑みても、宗教行為を商品としている国はないと指摘。「世界的な規模で事業を展開する『Amazon』の、宗教に対する姿勢に疑問と失望を禁じ得ません」と批判する。
齋藤理事長は、お布施を「慈悲の心をもって他人に財施などを施すこと」と説明。見返りを求めるものではなく、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)という修行の一環だとして、「戒名」「法名」も含めサービスの対価ではないと強調する。
「私ども伝統仏教界は、お寺は相談しにくいという声を真摯に受けとめ、社会のニーズに耳を傾け、これからの教団・寺院運営に反映していかなければならない」と結んでいる。
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