米Adobe SystemsはFlash Playerのセキュリティアップデートを12月下旬に公開し、複数の深刻な脆弱性を修正した。この時点で「限定的な標的型攻撃」の発生が確認されており、まだ更新を済ませていない場合は早急に対処する必要がある。
Adobeの12月29日付のセキュリティ情報によると、今回のアップデートでは19件の脆弱性を修正した。悪用された場合、システムを制御される恐れがあり、1件については12月下旬の時点で攻撃に利用されていたという。
脆弱性を修正したFlash Playerの更新版は、バージョン20.0.0.267(WindowsとMac向け)、同18.0.0.324(延長サポート版)、同11.2.202.559(Linux向け)となる。AIRはAndroid版とデスクトップ版およびSDKのバージョン20.0.0.233が公開された。
特にWindowsとMacでは危険度が高いとして、直ちにアップデートを適用するよう呼び掛けている。Google ChromeとMicrosoftのEdgeおよびWindows 8.x/10に搭載されたInternet Explorerでは、Flash Playerも自動的に最新版に更新される。
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特にWindowsとMacでは危険度が高いとされ、Adobeはできるだけ早く最新版に更新して脆弱性を修正するよう呼びかけている。
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