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Adobe、AcrobatとReaderの脆弱性を修正
AcrobatとReaderの更新版では17件の脆弱性に対処した。悪用された場合、任意のコードを実行され、システムを制御される恐れがある。
米Adobe Systemsは1月12日、予告通りにAcrobatとReaderの定例セキュリティアップデートをWindowsとMac向けに公開し、多数の深刻な脆弱性を修正した。
Adobeのセキュリティ情報によると、今回のアップデートでは解放後使用やメモリ破損など17件の脆弱性に対処した。悪用された場合、任意のコードを実行され、システムを制御される恐れがある。
優先度はWindows、Mac向けとも上から2番目の「2」に指定。現時点で攻撃の発生は確認されておらず、30日以内をメドにアップデートの適用を呼び掛けている。
脆弱性を修正した更新版は、Windows、Mac向けともAcrobat DC/Acrobat Reader DCの連続トラックがバージョン15.010.20056、クラシックトラックが15.006.30119、Acrobat XI/Reader XIはバージョン11.0.14となる。なお、Acrobat XとReader X(10.x)ついては2015年11月でサポートが終了しており、Adobeはユーザーに対してAcrobat DCやReader DCへのアップグレードを促している。
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