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Amazon、リアル書店と書店以外の実店舗を複数展開か
Amazonが、昨秋にシアトルでオープンしたリアル書店「Amazon Books」を他の都市でも展開していくとRe/codeが報じた。書店以外の店舗も計画しており、棚から商品をピックアップするだけで決済が終わり、レジに並ばずに済むシステムをテスト中という。
米Amazon.comがリアル書店を複数展開し、書店以外の店舗も計画していると、米Re/codeが2月3日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。
Amazonは2015年11月に地元シアトルでリアル書店「Amaozon Books」をオープンした。発表段階では、今後もリアル書店を展開していくかどうかは明らかにしていなかった。
リアル書店展開のうわさの発端は、米不動産投資信託企業GENERAL GROWTH PROPERTIES(GGP)のサンディープ・マスラニCEOが2月2日、業績発表後の電話会見で、Amazonが全米で約400店舗のリアル書店を展開する計画だと語ったことだった。同社は翌3日、「CEOの発言はAmazonの計画を代弁するものではない」というプレスリリースを発表した。
Re/codeによると、リアル書店プロジェクトを統括するのは電子書籍リーダー「Kindle」を立ち上げた同社の上級副社長、スティーブ・ケッセル氏という。
2人の情報筋によると、書店以外の実店舗の計画もあるという。どのような商品を扱う店舗になるのかは不明だが、1人の情報筋は、客が商品棚から商品をピックアップするとその客のAmazonアカウントで自動的に決済され、レジに並ばずにそのまま店舗から出られるようにするテストが行われていると語った。
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