日本で観測できる日食としては4年ぶりとなる部分日食が3月9日午前に起きる。天気さえ良ければ、太陽が月に隠される天文ショーを楽しめそうだ。
国立天文台によると、今回の日食はインドネシアなど東南アジアの一部で皆既日食として観測される。日本では南東の地方ほど食の割合が大きくなり、那覇では22%、東京では15%、札幌では5%が隠される。
部分食は、東京では午前10時12分11秒に始まり、食の最大は午前11時8分27秒。食の最大は那覇では午前10時29分、札幌では午前11時18分と、南北で大きく異なるため、自分の観測地域の情報を知っておいたほうがいいだろう。
日本の人が居住する地域で起きる日食としては、2012年5月12日の金環食以来。次に観測できるのは19年1月6日の部分日食だ。
太陽は極めて明るく、直接見れば短時間でも目を痛めるおそれがある。肉眼での直接観測は絶対に避け、また一般のサングラスや色つき下敷き、すすけたガラス板などを通して見ることも、光の遮断効果が低いので絶対にやってはいけない。日食専用グラスを用意するか、ピンホールを通した投影像を見るのが安全だ。詳細は国立天文台のサイトを参照してほしい。
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