東京急行電鉄は、駅構内の画像をスマートフォンに配信する「駅視−vision」(エキシビション)の実証実験を3月1日に始める。構内カメラの画像をアプリに配信し、事故の際などに混雑状況などを確認できるようにする。画像は個人が特定できない形に加工するという。
改札やコンコース付近の構内カメラ画像をプライバシー保護処理した上で取得し、公式アプリ「東急線アプリ」に配信する。大雪や人身事故など、大幅に運行が遅れる場合に駅の混雑状況をタイムリーに確認できるようにする。
まず田園都市線の溝の口駅、あざみ野駅でスタート。その後、三軒茶屋駅、二子玉川駅、東横線の武蔵小杉駅、日吉駅に順次拡大する。
東芝とNEC、日立製作所がデータ加工技術で協力しているが、運用とデータ管理は東急が行う。配信画像は、カメラシステムがプライバシー保護処理をした上で取得し、処理済みデータの取得から公開までは外部からのアクセスが不可能な環境で行うという。データは約5分おきに上書きを繰り返し、システム内には直近の匿名データ1画像分のみが保存される形という。
実験を通じ、客の意見を踏まえて今後の発信方法を検討。データ加工の処理方法や配信ツールについて改良を図っていく。
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