ビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンが3月8日に死去したことが、リンゴ・スターなど関係者のツイートで伝えられた。90歳だった。
ジョージ・マーティンは、1962年にイギリスのパーロフォンレコードを率いていた頃にビートルズと出会い、その可能性を見出した。
自身がピアノを演奏し、オーケストラのアレンジも行うことで、ビートルズの楽曲でのプレイやアレンジなどで活躍。初期ビートルズサウンドでギターとユニゾンの低音ピアノやIn My Lifeのバロック風ピアノソロ、A Day In The Lifeでの前代未聞のオーケストラ中間部など、数々の名曲をサポートした。A Hard Day's Night、Help!やYellow Submarineの映画ではサウンドトラックも担当し、ビートルズの楽曲を編曲するだけでなくオリジナル楽曲も加え、オーケストラで演奏した。
ビートルズ以外でも、ジェフ・ベック、チープ・トリックなど数々の名盤を生み出した稀代の名プロデューサーとして知られている。特にポール・マッカートニーとはビートルズ解散後も度々コラボし、1973年には映画「007 死ぬのは奴らだ」のサウンドトラックも担当した。
自身のソロアルバムとしては、1998年にビートルズで自分が関わった楽曲を中心としたカバーアルバム「In My Life」をリリースしている。ビートルズ時代のレコーディング秘話などを含んだ自伝「All You Need Is Ears ビートルズ・サウンドを創った男―耳こそはすべて」は日本でも出版されたが現在は絶版。
1996年に英国でナイトの称号を授与されており、以来、Sir George Martinとも呼ばれている。Twitter上では#sirgeorgemartinのハッシュタグでその功績を偲んでいる。
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