有料ガチャに上限設定、アイテム出現率を表示――JOGA新ガイドライン、「グラブル」Cygamesなどにも順守要請
日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、ガチャを利用したアイテム販売に関する規制を定めた新ガイドラインに関する説明会を、Cygamesなどが所属しているモバイル・コンテンツ・フォーラムと共同で開く。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントやミクシィなどが加盟している日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、ガチャを利用したアイテム販売に関する新ガイドラインの説明会を4月15日にモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)と共同で開く。Cygamesなど、MCFに加盟しているオンラインゲーム企業に対しても、同ガイドラインの順守を求めるのが狙いだ。
新ガイドラインは4月1日に施行予定。有料ガチャでレアアイテムを提供する際の基準を4つ策定し、以下のいずれかを順守することを求めている。
- レアアイテムの取得に必要だと推定される金額の上限を「1回当たりの課金額の100倍以内」とし、それを超える場合はページ内に推定金額を表示する。
- 同金額の上限を「5万円以内」とし、超える場合はページ内に推定金額を表示する。
- レアアイテム出現率の上限と下限を表示する。
- アイテムごとの出現率を表示する。
キャンペーン企画などで出現率を変える場合は、その条件や度合いを事前にユーザーに表示するよう定めている。
ガイドラインの順守に向け、各企業に有料ガチャの運用責任者を置く。有料ガチャを提供する前にアイテム出現率を承認し、承認結果通りにサービスが運用されていることを確認するよう求め、確認結果を記録として残すことも定めている。
同ガイドラインはこれまでJOGA加盟企業のみが対象だったが、同協会は4月15日、モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)とガイドラインに関する説明会を開催。Cygamesをはじめ、MCFに所属するオンラインゲーム企業に対しても、ガイドラインの順守を求めるとしている。
レアアイテム出現率などの表示をめぐっては、「グランブルーファンタジー」(Cygames)の年末年始イベントで、あるキャラクターの出現率が極端に低い上に、確率を明記しなかったことから「プレイヤーに誤解を与える」「数十万円を費やしたが当たらなかった」など批判や怒りの声が噴出。1月中旬には、違法性調査を求める約2000人分の署名が消費者庁に提出され、運営側がアイテム獲得に上限額を設けるなどの自主対応を行っていた。
編集部注:お詫びと訂正
変更履歴(15:43):「JOGAが3月25日にガイドライン改訂」としていましたが、正しくは2月に改定されたものでした。おわびして訂正いたします。
変更履歴(14:29):初出時、有料ガチャでレアアイテムを提供する際の基準を2つのうちいずれかとしていましたが、4つの誤りでした。おわびして訂正いたします。
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