新国立競技場の旧デザイン案を手掛けた建築家のザハ・ハディドさんが3月31日に亡くなった。死因は心臓発作。65歳だった。
イラク出身の女性建築家。曲線や曲面を多用するなど、前衛的なデザインが注目を集める一方、実現不可能な設計も多いことから「アンビルドの女王」の異名で知られる。同氏の事務所によると、今週初めに急性気管支炎を発症し、米マイアミの病院で療養中、心臓発作のため亡くなったという。
東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場のデザイン案は、2012年に国際コンペにより決定。計画過程で増大した建設費に批判が集まり、昨年7月に白紙撤回となった。その後、新たに決定した案にも自らの旧案と類似のデザインや機構があるとして、日本スポーツ振興センター(JSC)と著作権をめぐる協議を続けていた。
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