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「熊本県で何が不足?」 Twitterをリアルタイム分析「DISAANA」
Twitterに投稿された内容から、災害の被害状況や不足物資などを分析するシステム「DISAANA」をNICTが公開している。
Twitterに投稿された内容から、災害の被害状況や不足物資などを分析するシステム「DISAANA」(ディサーナ、対災害SNS情報分析システム)を、情報通信研究機構(NICT)が無料公開している。
「熊本県で何が不足していますか」「熊本県のどこで炊き出しをしていますか」など「何」「どこ」が含まれた質問文を入力すると、Twitterに投稿された情報をリアルタイムに分析し、回答候補をキーワードで示すシステム。
回答候補に関連する地点を地図上で表示したり、回答候補の元となったツイートを確認することも可能だ。回答候補と矛盾するかもしれないツイートがある場合は並べて表示する。
昨年4月から公開していたサービス。熊本地震を受け、関連する質問文の候補をプルダウンで選べるようにするなどの対応を行った。
システムは、日本語ツイート全体の10%程度をカバーしているという。検索結果は機械的に抽出されており、「内容の正確性や真実性を保証しているものではない」としている。
合成開口レーダー「Pi-SAR2」で撮影した被災地の航空写真も公開した。合成開口レーダーは、航空機の斜め下に電波を照射し、地表面を航空写真のような画像として観測するレーダーで、雲や火災の煙に邪魔されず、高い高度からでも高い分解能(6000〜1万2000メート類の高さで観測しても30センチの分解能)で撮影できるのが特徴。公開された写真は、阿蘇大橋付近の土砂崩れの様子などをとらえている。
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