子ども目線で“笑顔”を記録 GoProカメラと玩具メーカーなど連携
玩具メーカーの米Fisher-Price、映像編集機器メーカーの英Timecode Systemsなどが、GoProカメラと自社デバイスの連携を発表した。
ウェアラブルカメラを手掛ける米GoProが、サードパーティ向けに、同社製品と連携するサービスの開発を促す「GoPro DEVELOPER PROGRAM」を始めた(関連記事)。同プログラムを利用し、玩具メーカーの米Fisher-Price、映像編集機器を手掛ける英Timecode Systemsなどが、GoProカメラと自社デバイスの連携を進める。
米スタートアップのXensrは、スノーボードやサーフボードに取り付ける同社のセンサーをGoProカメラと連携。撮影を始めると同時に、速度や高度、飛距離などをセンサーが収集し、専用アプリに記録。撮影後、収集したデータを基に“最高の瞬間”を割り出し、GoProカメラの映像から15秒、30秒のハイライト映像を作成する。
GoProが4月14日(現地時間)に米サンフランシスコで開催したイベントでは、自転車にセンサーを取り付けてハーフパイプを滑走。センサーのデータとGoProカメラの映像を結び付けるデモを披露した。
Fisher-Priceは、GoProカメラを装着できるベビー用品を出展。プレイマットの「Gym」、飛び跳ねて遊ぶ「Jumperoo」などの玩具にカメラをマウントし、子どもに近い目線でリアクションを映像に収められる。子どもが歩けるようになれば、手押し車の「Walker」にもカメラを取り付け、成長に合わせて記録を残せる。
テレビや映画などプロの映像制作でも活用
GoProカメラは個人利用に限らず、テレビや映画などプロの制作現場でも利用が進んでいる。映像編集機器などを手掛ける英Timecode Systemsは、バーテンダーが華麗なジャグリングを披露する姿を複数台のGoProカメラで撮影し、同期・編集するデモを展示した。業務用カメラで撮影した別アングルの映像とも同期でき、映像業界での活用を促す。
カメラの背面に同社のデバイス「SyncBac Pro」を装着し、「何時間何分何秒」といったタイムコードを記録。記録したデータはタブレットなどで一元管理し、1つの映像作品に編集できる。これまで、GoProカメラは他の撮影機材との同期が難しかったが、複数の機材が混在していても、スムーズな編集が可能になるという。
同社のニック・ウッドマンCEOは「GoProは単なるカメラではない」とし、あらゆる場面の決定的瞬間を捉える「多才なキャプチャモジュール」とアピールしている。
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