ニュース
打ち上げボタン押す権利も 国産ロケット「モモ」、クラウドファンディング開始
国産ロケット「モモ」の打ち上げ実験費用の支援募集が始まった。1000万円支援すれば、ロケットの打ち上げボタンを押す権利が得られる。
みんなの力で宇宙にロケットを飛ばそう!――北海道大樹町でロケットを開発するインターステラテクノロジズは、国産ロケット「モモ」を高度100キロ以上の宇宙空間に打ち上げる実験を行う費用の支援募集を、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で始めた。目標額は2700万円。
同社は、宇宙機エンジニアや科学ジャーナリスト、作家らが集まって2005年に設立した「なつのロケット団」が前身。大樹町と東京に拠点を持ち、宇宙観測ロケット「モモ」のほか、地球周回軌道に小型衛星を打ち上げるロケットの開発を行っている。
「モモ」は、20キロのペイロードを高度100キロまで低コストで打ち上げられるという。1回の打ち上げで約4分観の微小重力環境が得られ、ペイロードを洋上で回収することも可能だ。微小重力実験や高層大気の観測、赤外線・X線などによる宇宙観測、技術試験などに幅広く活用できるとしている。
資金の支援は3000円から可能。5万円支援すると打ち上げ時の地上支援スタッフとして参加でき、50万円なら宇宙に行った部品がもらえ、1000万円なら打ち上げボタンを押す権利がもらえる――など、さまざまな謝礼を用意している。
関連記事
- 世界初「台風発電」実現を目指して 実証実験費用をクラウドファンディング
プロペラを使わない風力発電機で、台風のエネルギーを電気に変えるプロジェクトが始動。クラウドファンディングで資金を募っている。 - 名刀「蛍丸」、復元が始まる クラウドファンディングで4500万円集まる
消えた名刀「蛍丸」の復元が始まった。クラウドファンディングで約4500万円を集め、最高額は「刀剣乱舞」を制作するニトロプラスの小坂社長が出資した。 - 「都会のマンションの閉塞感がいやだった」 任天堂出身エンジニアが“4K映像デジタル窓”に込めた思い
無味乾燥な部屋の壁が「大自然」に早変わり――そんな4K映像デジタル窓を任天堂出身の技術者が中心となって開発した。彼らはなぜ任天堂を飛び出し、デジタル窓に情熱をささげることにしたのか。開発元CEOに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.