三菱東京UFJ銀行が、独自の仮想通貨「MUFGコイン」を来秋から一般ユーザー向けに発行すると、6月10日付けの朝日新聞デジタルが伝えた。
報道によるとMUFGコインは、1コイン=1円(固定レート)で交換でき、スマートフォンアプリを使ってユーザー同士でわずかな手数料でやりとりできるという。割り勘などでの利用を想定しているほか、コインを取り込んだスマホをかざせば現金を引き出せる新型ATMの開発も進めているという。
コインの管理には、分散型台帳技術「ブロックチューン」を採用するという。取引記録や資産登録簿などのデータを、分散型(P2P)ネットワークの参加者で安全に共有・管理できる技術だ。「中本哲史」氏がビットコインの取引台帳向けに考案したものだが、さまざまな金融サービスを安全かつ低コストで構築できるとして注目が集まっている。
ユーザー同士の割り勘などに使える国内の送金サービスには、「LINE Pay」がある。LINEと連携したプリペイド式の決済サービスで、ユーザー間で送金しあえるほか、国内外のJCB加盟店での決済などに使える。
関連記事
- LINEの決済サービス「LINE Pay」スタート 相手の口座知らなくてもLINEの友人に送金
LINEと連携した送金・決済サービス「LINE Pay」がスタート。まずは、LINEを通じてユーザー間での送金が行える機能などを提供する。 - ビットコインなど仮想通貨を規制する法改正案が成立
ビットコインなど仮想通貨の取引所を登録制することを盛り込んだ資金決済法などの改正案が参院本会議で可決・成立した。 - 日本取引所グループとIBM、ブロックチェーン技術を実証実験へ
東証・大証を傘下に持つ日本取引所グループは、日本IBMの協力を得て、“FinTechの中核技術”ブロックチェーン技術の実証実験を始める。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.