高市総務相、「ICT48」問題に「誠に残念」 桜井次官についてもコメント
「ICT48」問題で高市総務相が「誠に残念」とコメント。舛添都知事の後任に取りざたされている桜井事務次官の人柄についてもコメントした。
IT分野での活躍を望む女性「ICT48」を公募する企画に不適切な内容が含まれていたにも関わらず、総務省の公式Twitterアカウントで紹介した問題について、高市早苗総務相は6月14日の閣議後記者会見で「誠に残念」とコメントした。
「ICT48」の公募は、電気・通信事業者などで構成する業界団体・テレコムサービス協会が、IT分野で活躍する女性を支援するために企画した「ICT女子プロジェクト」の一環。募集要項に年齢制限(13〜24歳)があり、応募書類に身長、体重、全身写真を求める記載があったため「ITで活躍する女性と年齢や容姿は関係ない」と批判が集まっていた。
総務省は企画の後援などはしていないが、公式Twitterアカウント「総務省ICTツイート」(@MIC_ICT)でリンク付きで紹介してており、「不適切な記載があることに気づかず発信してしまったことについてお詫びする」と13日に謝罪していた。
高市総務相はこの問題について「率直に申し上げますと、誠に残念」とコメント。「募集内容と無関係、かつ不適切な内容の記載があったと感じている。しかも、それに気づかず、総務省ICTツイートで発信して拡散してしまったということが誠に残念」とした。再発防止のため、発信内容の確認を徹底するという。
会見では、舛添要一都知事の進退に関連する質問も相次いだ。舛添知事の後任候補として、同省事務次官で、アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父親でもある桜井俊氏の名前も取りざたされている。
桜井さんの人柄を問われた高市総務省は「都知事選挙があると決まったわけでもない段階で、なかなかお答えしづらい問題」と前置きした上で「桜井事務次官はとてもお茶目で、キュートで、おもしろい方。仕事の能力はもちろん抜群」と答えた。
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