講談社は6月22日、同社の月刊女性誌「ViVi」の通販サイトのサーバが不正アクセスを受け、1万946人分の個人情報が流出したと発表した。現時点で悪用などの被害報告はないという。
不正アクセスを受けたのは、通販サイト「NET ViVi Coordinate Collection」のサーバ。2015年8月22日〜16年4月18日に同サイトで注文した会員1万946人分を含む、1万5581件の注文情報が対象だ。
流出した個人情報は、注文者の氏名、住所、メールアドレス、電話番号のほか、配送先の氏名、住所、電話番号、注文金額など。クレジットカードの情報は、別の会社に決済を委託しているため流出していないという。
6月7日、同サイトを共同運営する会社が、商品が未出荷にもかかわらず、決済完了となっているケースを見つけた。調査を進めたところ、4月18日に2度の不正アクセスがあり、個人情報が流出していたことが判明した。
対象となる会員には、6月22日にメールで謝罪。すでにシステム上の対策を終え、安全にサイトを利用できるという。再発防止に向け、共同運営会社とともにセキュリティ対策を強化していくとしている。
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