スマホの写真を10秒で「チェキ」に 富士フイルム、SNSとつながるモバイルプリンタ7月発売
スマホで撮影した写真を「チェキ」フィルムに印字するプリンタ「instax SHARE SP-2」を富士フイルムが7月に発売する。
富士フイルムは6月27日、スマートフォンで撮影した写真をカードサイズのフィルムに出力できるプリンタ、“スマホ de チェキ”「instax SHARE SP-2」を7月15日に発売すると発表した。実売予想価格は2万2500円前後。
スマホで撮影するチャンスの増加、加工した画像をSNSで共有する文化の広がりを受け、インスタントカメラ「チェキ」をスマホでも楽しんでもらおうという機器。専用アプリを使ってWi-Fi経由で写真を送信し、86(縦)×54(横)ミリのカードサイズのフィルムに印字する。
14年2月に発売した前モデルと比較すると、チェキ独特の色合いや風合いは残しつつ、画質を320dpi(800×600ピクセル)に向上。プリント時間も約10秒に高速化した。InstagramやFacebookなどのSNSにアップした写真をそのまま印刷できるほか、専用アプリ上でも明るさやコントラスト、彩度をフィルターで調整できる。2〜4枚の画像を組み合わせて1枚にしたり、1枚の写真を2枚に分割するテンプレートも用意する。
カラーはゴールドとシルバーの2色。サイズは89.5ミリ(幅)×131.8(高さ)×40(厚さ)ミリで、重さは250グラム。
武富博信イメージング事業部次長は「ユーザーの意見を踏まえ、色彩や文字が鮮明になるよう画質にこだわった。前モデルは実機の販売台数に比べて専用アプリのダウンロード数が2倍以上だったのが印象的。1台を囲んで複数人で楽しんでもらえているのでは」と話す。
年間販売台数500万台突破 欧米で攻勢
チェキは近年販売台数を伸ばしており、2015年度にはグローバルで年間500万台を超えた。14年は日本を含むアジア圏の売り上げが全体の半分を占めていたが、この数年は北米とヨーロッパで成長しており、16年は欧米が60%になる見込みという。
「instax SHARE SP-2」の初年度の販売目標は25万台。チェキブランド全体では、16年度に650万台の販売を目指す。
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