天変地異!? 上野公園・不忍池に“ポケモン特需” 屋台のおじさん「毎日が日曜日みたい」
上野恩賜公園の不忍池に「Pokemon GO」の影響でユーザーが殺到。屋台も出店し、そのオーナーは「毎日が日曜日くらい売り上げがある」と盛況ぶりを話す。
スマートフォンゲーム「Pokemon GO」の国内配信が始まって3週間以上がたち、その熱狂ぶりは沈静化したかと思いきや、お盆シーズンに盛り上がりを見せている公園があった。東京・上野恩賜公園の不忍池だ。平日・土休日を問わずポケモントレーナーが訪れ、屋台が立ち並んで“お祭り騒ぎ”になっているようだ。実際に記者が行ってみた。
不忍池は上野恩賜公園にあり、いまの時期はハスの花が見頃を迎えている。だが、8月上旬から、不忍池には「ミニリュウ」「ハクリュー」という珍しいポケモンが高い頻度で出現する――との情報がネットで拡散し「ミニリュウの巣」とも呼ばれるように。8月13日(土曜)には昼夜を問わず、レアポケモンを探す老若男女であふれていた。
ポケモンでにぎわう不忍池には、まるで夏祭りのように十数件の屋台が立ち並んでいた。ある屋台のオーナーは「天変地異が起きている」と話す。「普段は土日しか店を出さないが、“稼ぎ時”なので急きょ平日も出すようにした。毎日が日曜日くらい売り上げがあるので、曜日感覚が狂いそうだ」。
Pokemon GOではこれまでも、珍しいポケモンが出現する公園などにユーザーが殺到。不忍池と同じく「ミニリュウの巣」だった世田谷公園では、配信当初からプレイヤーが遊具を占拠したり、ほかの利用者とぶつかったりなどのトラブルも起きていた(関連記事)。
だが、7月30日にポケモンの出現する傾向が変わり、世田谷公園にミニリュウがあまり現れなくなると、同園を訪れるユーザーも少なくなったようだ。屋台のオーナーも「(不忍池の特需も)いつ終わるか分からない」と事態を認識しているようで、「いま稼がなくてどうする?」と話していた。
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