横須賀市が「ヨコスカGO宣言」 ポケストップ地図公開 Ingressの経験生かし
横須賀市は、「Pokemon GO」を通じて地域の理解を深めることなどを推奨する「ヨコスカGO宣言」を市長名で発表。ポケストップの地図も公開した。
神奈川県横須賀市はこのほど、「Pokemon GO」を通じて地域の理解を深めることなどを推奨する「ヨコスカGO宣言」を、吉田雄人市長名で発表した。市内中心部のポケストップをカバーした地図も公開。「Ingressの経験を生かし、ゲームの世界観を大切にしながら集客や観光の可能性を模索する」としている。
横須賀市は、Pokemon GOと同じ開発元が手がける「Ingress」を活用した集客促進事業を2014年にスタート。Ingressエージェント向けのイベントなどに取り組んできた。
8月21日には、IngressやPokemon GOなど位置情報を利用した「リアルワールドゲーム」の楽しみ方を考える講演会を市内で開催。このイベントで吉田市長がヨコスカGO宣言を読み上げ、Pokemon GO地図を配った。
ヨコスカGO宣言には、「Pokemon GOを通して、市民がトレーナーとして周囲のポケストップを発見し、地域のより深い理解をすすめることを応援する。他の地域のトレーナーが横須賀を発見するための情報提供を促進・交流する」などと書かれている。
Webで公開した地図「横須賀中心市街地『Pokemon GO』MAP」は、市内中心部のポケストップやジムをカバー。横須賀のご当地グルメやおすすめスポットも紹介している。
また、リアルワールドゲームの「一歩先の楽しみ方」として、(1)いろいろな場所に訪れ、地域の特性を肌で感じる、(2)ご当地グルメを堪能する、(3)強くなるだけでなく、ポケモンに名前をつけたり、面白いAR写真を撮るなどさまざまな楽しみ方をする――ことも紹介している。
さらに、ハッシュタグ「#ヨコスカGO」を設定し、横須賀でのAR写真や近くにいるポケモン画像、観光スポットの情報などをTwitterやブログに投稿するよう呼びかけている。
自治体がPokemon GOを地域振興に生かす取り組みは、鳥取県や宮城県、熊本県などが行っている。
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