ニュース
「荷物、旅客電車で運びます」――有楽町線と東武東上線で実証実験
従来のトラック輸送から、旅客鉄道を活用した貨物輸送への転換を想定する実証実験。大手運送会社と鉄道各社が共同実施する。
東京地下鉄、東武鉄道、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の5社は8月29日、既存の鉄道路線を活用して荷物を運ぶ物流実証実験を2016年9月から10月にかけて共同で実施すると発表した。実施路線は相互乗り入れしている東京メトロ有楽町線と東武東上線で、通常の旅客列車1両に荷物を積載して「拠点間輸送」と「拠点〜駅間輸送」の2パターンを実験する。
本実験は、交通渋滞やCO2排出量の削減、トラックドライバー不足などの解決策として想定。一般客が利用できない実験専用ダイヤを設定し、荷物の重量を模した模擬荷物を台車などに積載して輸送する。各作業工程における所要時間や人員数、作業効率、安全性に必要な機器、設備などを把握し、トラック輸送から旅客鉄道を活用した貨物輸送へ転換(モーダルシフト)の実現可能性を検証するのが狙い。
実験日程は9月9日、10日、16日、17日、30日と、10月1日、7日、8日、14日、15日の10日間で、各日に1本ずつ運行する。
関連記事
- 「宅配ロッカー」設置の動き拡大 日本郵便「はこぽす」街頭へ 他社開放も検討
日本郵便が郵便局に設置している宅配ロッカー「はこぽす」の設置場所を駅やコンビニなどに拡大。他社宅配便の荷物受け取りもできるようにするオープン化も検討する。 - リチウムイオン電池の旅客機輸送が禁止に 4月1日から
旅客機でのリチウムイオン電池バッテリーの輸送を4月から禁止すると国際民間航空機関(ICAO)が発表した。 - 再配達を減らせ──ヤマト運輸、「オープン型宅配ロッカー」普及へ新会社
ヤマト運輸は、複数の宅配業者からの荷物を受け取れる「オープン型宅配ロッカー」の普及を目指し、仏企業と合弁会社を設立する。 - 宅配便の再配達は“社会的損失” 1回目の受け取りでポイント付与など提言 国交省検討会
宅配便の再配達は“社会的損失”だとして、1回で受け取った人へのポイント付与などを検討するよう提言する報告書を国土交通省の検討会がまとめた。 - ネットで購入、郵便局のロッカーで24時間受け取り 楽天と日本郵便「はこぽす」スタート
「楽天市場」で購入した商品を郵便局のロッカーで受け取れる「はこぽす」がスタートする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.