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彗星探査機「フィラエ」ついに発見 探査終了直前に 「長く苦しい探索」の末
史上初の彗星着陸に成功した後、通信が途絶えて行方不明になっていた着陸機「フィラエ」がついに見つかった。
欧州宇宙機関(ESA)は9月5日、史上初の彗星着陸に成功した後、通信が途絶えて行方不明になっていた着陸機「フィラエ」(Philae)を見つけたと発表した。フィラエを彗星に投下した探査機「ロゼッタ」のカメラが、フィラエの姿をはっきりととらえた。ロゼッタは今月末に探査計画を終了する予定で、ぎりぎりのタイミングでの発見だった。
フィラエは2014年11月、探査機「ロゼッタ」から投下され、チュリモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸に成功した。着陸時に機体を固定するための銛が発射されず、バウンドして予定外の地点に着地。太陽電池による充電が十分にできず、通信が途絶えていた。
通信は一度回復したものの、15年7月以降はとだえた状態。今年2月、ESAは「フィラエから信号を受信する可能性はほぼなくなった」とし、フィラエへの指令を停止。7月に通信機器の電源も止めていた。
今回、ロゼッタが撮影した画像には、フィラエの四角いボディと、3本の足のうち2本がとらえられている。「長く苦しい探索の末にすばらしい発見ができた。フィラエは永遠に失われたと思い始めていたが、最後の最後にとらえられたことは驚くべきことだ」と、ロゼッタ計画のマネージャーであるパトリック・マーティン氏はコメントしている。
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