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“うなぎ擬人化”PR動画、志布志市が公式に謝罪 「不愉快な思いをさせた」
ふるさと納税の返礼品のうなぎを擬人化したPR動画をめぐり、志布志市が「視聴者に不愉快な思いをさせてしまった」とWebサイト上で謝罪した。
鹿児島県志布志市は9月26日、養殖うなぎを水着姿の女性に擬人化してアピールするPR動画「UNAKO」について、「視聴者の皆様に不愉快な思いをさせてしまった」と同市のWebサイト上で謝罪した。動画は同日午後4時ごろに削除された。
問題の動画は、志布志市のふるさと納税の返礼品となっている養殖うなぎをアピールするもので、同市が21日にYouTubeで公開した。真夏のプールを舞台に、うなぎを擬人化したという水着姿の女性(実写)が「養って……」と発言する場面からスタートし、天然水を使ったプールで育っていく様子を表現。最後は「さよなら。」と言い残してプールに飛び込むと、本物のうなぎの姿に変わり、さらにかば焼きの映像に切り替わる。
「天然水でうなぎを大切に育てていることを伝える」(同市)との制作意図があったが、ネット上では「性的差別ではないか」「女性がうなぎに育ったものを食べるのはカニバリズムを連想させる」などの批判の声も上がった。
こうした事態を受け、引き続き動画を公開したままにすると「視聴者の皆様にさらに不愉快な思いをさせてしまう」と判断し、ふるさと納税の寄附者や市民、関係者への影響も考え、動画の削除を決めたとしている。
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