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指紋・手のひら認証で決済 訪日外国人向けに 経産省が実証実験
指紋認証や手のひら認証を使った訪日外国人向けの決済サービス「おもてなしプラットフォーム」の実証実験を、経産省が10月に始める。
経済産業省は9月28日、訪日外国人が指紋や手のひらなどの生体認証を用い、決済やホテルのチェックインが可能になる「おもてなしプラットフォーム」の実証実験を10月に始めると発表した。関東、関西、福岡で実験し、2020年までに正式導入を目指す。
関東では、空港などで指紋やパスポート、クレジットカードの情報を事前登録するシステム「Touch&Pay」(JTBコーポレートセールスなどが開発)を活用。神奈川県の箱根町、湯河原町などで、現金やカードを持ち歩かず、指紋認証だけで宿泊先のチェックインや飲食店での支払いを行えるようにする。
関西では、スマートフォン向け専用アプリで手のひらの画像やカード情報を登録する決済サービスを関西国際空港などで導入する。福岡では、行き先の観光情報などをスマートフォンアプリで受け取れるサービスを提供する予定だ。サービスはそれぞれパナソニックグループやジェイティービーグループへの委託業務として提供する。
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