初代iPodのファースト・インプレッション(2001年公開記事):立ちどまるよふりむくよ(3/3 ページ)
iPodが発表されたのは2001年10月24日。15年前の今日だ。その後、日本で発売された現物をレビューした記事(2001年11月17日初出)をどうぞ。
操作性について
iPodの操作性についても少し触れておこう。インタフェースはMac OS Xのコラムに非常に近いスタイルで、それを、上のMenuボタン (一つ上の階層に戻る) 、右の次曲ボタン (長押しで、Fast Forward) 、左の前曲ボタン (長押しで、Fast Backward) 、下のPlay/Pauseボタン (長押しで電源オフ) で操作する。それと、ジョグダイヤルみたいなホイールで、スクロールをさせ、まん中の丸いボタンで、決定するのである。
この方法は使ってみると、なかなかよい。移動中にはあまり頻繁に操作するわけではないが、必要な場合は、シャツの上からでも曲のスキップやポーズなんかはできる。操作したくない場合には、上部のロックボタンでキーを無効にできる。リモコンがなくても、操作に関しては手探りでなんとかなる、というかんじだ。
ポーチとかケースとか
持ち歩いてみて実感したのだが、この美しいボディを傷つけたくないのだ。前面の白い部分はともかかく、背面のメタリックな鏡面処理は、汚したくないし、ほかのものとごちゃごちゃにして、へんな傷をつけたりしたら後悔するにきまっている。そのためにはポーチかなんかが必要だ。それと、落とさなくてもすむように、ストラップがついたケースもあったほうがいい。iPod本体にストラップをつけるための穴がないからである。で、インナーケースがわりにビックカメラで購入したのが、シリコンクロス製のちょっと大きめのケース。汚れたらこれで拭けばいいし、ほかの金属物からの保護にもなる。しかもわずか245円。これは得した気分だ。iPodの専用ケースは、いくつかのメーカーが出すと宣言しているので、よいものが登場するのを待つことにしよう。製品名は、「マイネッテシリコンクロスケースS」。
あ、上部のFireWireポートの保護アタッチメントは、iBookのポート保護のを流用してチョキっと切ればよいみたい。まあ、もったいない話ではあるけれども。
気付いたことをまとめて書いてみる
そのほか気付いた細かいポイントを挙げていくと:
バッファされていない曲を演奏するときには、5秒くらいのブランクがある。起動したばかりのときも同じ。充電中はけっこう熱くなる。ホイールを使う音量調整はかなり細かいコントロールが可能。こんな音楽デバイス、ほかにはないかも。
インデックスには曲別のリストはあるが、アルバムごとのはない。だから、複数アーティストのベストアルバムなんかの場合には、プレイリストにアルバムごと登録しておくか、アーティスト名をVarious Artistsとかにして、曲名の中にアーティスト名を入れていくかしたほうがいい。
iPodの設定メニューで、Reset All Settingsだけが英語。曲間のブランク時間は、iTunes 2.0.2で聴く分にはほとんどないが、iPodではすこしある。でも、ほかのMP3プレイヤーに比べれば気にならないくらい短い。プレイリストにラジオチューナーの局を登録しても、それはiPodには転送されない。まあ、当然だが。起動してまん中のボタンをおすと、先頭のプレイリストから再生される。
さて、MacWIREの執筆陣からも続々レポートがあがってくる予定なので、このへんで。
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