ドコモ、iモード携帯の出荷を年内に終了 「部品の調達、困難に」
ドコモはiモード対応携帯電話の出荷を年内をめどに終了する。「iモード機で使用している部品を製造終了するメーカーが増えており、部材調達リスクがあるため」という。
NTTドコモは11月2日、iモード対応携帯電話の出荷を11月〜12月をめどに終了すると発表した。在庫限りで販売を終える。「iモード機で使用している部品を製造終了するメーカーが増えており、部材調達リスクがあるため」という。iモードサービスは当面続ける。
現在、店頭では「N-01G」「F-07F」「P-01H」「SH-07F」などのiモード携帯を販売している。出荷を継続している機種がどれかは明らかにしていないが、12月ごろまでに、すべての機種の出荷を終了。在庫限りで販売を終える。
iモード対応「らくらくホン」の出荷は続ける。iモードサービスは当面維持し、新規契約も受け付ける。
今後も2つ折りのフィーチャーフォン型の端末を利用したいユーザーには、スマートフォン向けサービス「spモード」が利用できる“ガラホ”の利用を呼び掛けている。「spモード携帯もiモードと同じような使い勝手で利用できるよう開発しているので、不便なくお使いいただける」としている。
iモードは携帯電話でインターネットを利用できる画期的なサービスとして、1999年2月にスタート。開始時点での対応端末は、F501iの1機種のみだった。その後急拡大し、日本のモバイルネットの発展をけん引したが、iPhoneをはじめとしたスマートフォンに市場を譲った。
ドコモの加藤薫社長(当時)は昨年、「今のフィーチャーフォンはOSにSymbianやLinuxを搭載しており、それに対応する部品を使っている。その供給が物理的になくなってくる時期があるように聞いており、それには対応する必要がある」と、iモード携帯からspモード対応ガラホへの移行の必要性を述べていた。
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