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東京メトロ、ホームドア設置を前倒し 事故あった青山一丁目は9カ月早く
東京メトロが、銀座線、東西線、半蔵門線のホームドア設置計画を前倒し。青山一丁目駅、九段下駅などの工事を優先する。
東京メトロは11月4日、銀座線、東西線、半蔵門線のホームドア設置計画を見直し、一部の駅での工事を前倒しすると発表した。視覚障害者の転落事故が起きた青山一丁目駅などでの設置を早める。
銀座線は、工事の開始時期を17年度から16年度末に変更。浅草駅から渋谷駅方向に順次設置する計画だったが、8月に視覚障害者が転落する事故が発生した青山一丁目駅や、体の不自由な利用者が多い外苑前駅、赤坂見附駅の設置を優先し、それぞれ9カ月、10カ月、5カ月前倒しする。完了時期は18年度から18年度上期に早まるという。
半蔵門線では、開始時期は変更しないが、4月にベビーカーの引きずり事故が発生した九段下駅に優先的にホームドアを設置するほか、青山一丁目駅、表参道駅、永田町駅、半蔵門駅、渋谷駅、押上駅(スカイツリー前駅)の7駅の工事も優先。東西線も同様に、九段下駅、高田馬場駅、飯田橋駅、早稲田駅、神楽坂駅、竹橋駅の6駅で優先してホームドアを設置する。両路線とも、完了予定時期は20年度から19年度末に早めるという。
東京メトロのホームドア設置率は15年度末時点で47%だが、計画の前倒しにより20年夏には74%、22年度末には87%に高まる予定。
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