嵐ツアーの「ジャニーズ応援キャンペーン」は「無断で名称使用」 ジャニーズ事務所がチケットキャンプに抗議
「チケットキャンプ」の「ジャニーズ応援キャンペーン」にジャニーズ事務所が抗議。チケットキャンプはキャンペーン名から「ジャニーズ」の文字やロゴを外したが、キャンペーン自体は続けている。
チケット転売サイト「チケットキャンプ」が11月16日に始めた、アイドルグループ「嵐」のツアーチケットの取引手数料を無料にする「ジャニーズ応援キャンペーン」について、ジャニーズ事務所が19日、「ジャニーズの名称が無断で使われている」と抗議の声明を発表した。
チケットキャンプは20日までに、キャンペーン名称から「ジャニーズ」の文字やロゴを外したが、キャンペーン自体は続けている。
チケットキャンプは16日、嵐のドームツアー「嵐 ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」(11月〜1月にかけ、全国で開催)の公演チケットについて、購入者・出品者の取引手数料(取引価格の5%/チケット価格8000円以上の場合)が無料になるキャンペーンを開始。ジャニーズ事務所のロゴをあしらった告知バナーに「ジャニーズ応援キャンペーン」と掲載し、対象のチケットに「ジャニーズ応援」のラベルを記載していた。
このキャンペーンに対してジャニーズ事務所は19日、「ジャニーズの名称が無断で使われている」と抗議する文書を公式サイトで公開。「チケット転売は規約に違反している」とし、チケットキャンプで取引されたものを含む転売チケットは「無効とし、入場を断らざるを得ない」と表明した。すでに無効にしたチケットには、チケットキャンプで転売対象とされたものも多数含まれているという。
抗議を受け、チケットキャンプは20日までに、ジャニーズののロゴ入りバナーを削除し、対象のチケットに付けるラベルは「ジャニーズ応援」から「取引手数料無料」に変更。「当キャンペーンはジャニーズ事務所ならびにジャニーズ関連会社とは一切関係ございません」とキャンペーンページに追記したが、キャンペーン自体は続けている。
チケットキャンプは、チケット2次流通最大手。運営元のフンザは、ミクシィに昨年買収された。音楽関連4団体は8月、「チケット高額転売に反対します」との声明を発表しており、「嵐」などジャニーズ事務所の人気アーティストもこの声明に賛同している。
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