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LTEで40キロ離れたドローンを操作、荷物をお届け 楽天・NTTドコモなど千葉市で実証実験
楽天やNTTドコモなどが、LTEを使ってドローンをコントロールし、荷物を配送するサービスの実証実験を千葉市で行った。
楽天、NTTドコモ、自律制御システム研究所(ACSL)は11月22日、携帯電話と同じLTEを使ってドローンを制御し、荷物を配送するサービスの実証実験を千葉市内で行った。結果を踏まえ、同市と協力し、2019年をめどにドローン配送の実用化を目指す。
実験は、同市の稲毛海浜公園と周辺の海上で実施。公園内から熊谷俊人市長がスマートフォンの専用アプリで本などを注文すると、海岸から荷物を積んだドローンが離陸し、市長の元まで約700メートルを飛行した。ドローンは、公園から約40キロ離れた楽天の本社ビル(東京都世田谷区)から遠隔操作したという。
実験に使ったドローン「天空」は、楽天とACSLが共同開発した。完全自律制御で約10キロ(約25分間)飛べるほか、緊急時に落下スピードを減速させるパラシュートも搭載。人の頭上を飛ぶことを想定し、安全面に配慮したという。
楽天が5月に始めたドローン配送サービス「そら楽」で培ったノウハウを基に、スマホの注文アプリやドローンの操作画面も改良したという。
通信状態が安定する飛行ルートの策定や、ドローンとの通信が地上の携帯電話にもたらす影響の監視などは、NTTドコモが担当した。同社が9月に実証実験を始めた、LTEを活用する「セルラードローン」で得た知見を生かす。
千葉市は今年1月、国家戦略特区の指定を受け、都市部で規制されているドローンの飛行が可能に。楽天などの事業者と「ドローン宅配等分科会」を組織し、実用化の検討を進めている。
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