「ファブリーズ対くさや」CM打ち切り 「くさやを愛する方々不快にさせた」と謝罪
「ファブリーズ対くさや」のテレビCMが打ち切り。P&Gは「くさやを愛する方々に不快な思いをおかけして誠に申し訳ない」と謝罪している。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は11月28日、消臭剤「置き型ファブリーズ」のテレビCM「ファブリーズ対くさや」の放送を中止し、別のCMに差し替えると発表した。「くさやの生産地がCMに怒っている」と報道されるなど「さまざまな意見を頂戴」し、再検討したという。「くさやを愛する方々に不快な思いをおかけして誠に申し訳ない」と謝罪している。
CMは昨年からWebで公開され、今年11月からテレビでも放送がスタートした。透明な箱に入ったくさやの瓶詰めの匂いを女性がかぎ、「何これ、くさい!」などと顔をしかめるが、隣にファブリーズを置くと、「あ、すごい、におわないです!」と驚く――という流れだ。
このCMについて、くさや生産地・伊豆諸島の生産者が怒っていると、11月26日に日刊ゲンダイが報道。八丈島の八丈町会・岩崎由美議員の「くさやを好きな人が見たらどう感じるかを考えずに作っているようにしか思えない」などのコメントを伝えていた。P&Gのお客様相談室にも先週から、意見や忠告が届いていたという。
P&Gは28日、ファブリーズの公式Webサイトにコメントを発表。「くさやを大切な食文化として愛する方々に不快な思いをおかけしてしまい、誠に申し訳ない」と謝罪した。「広く愛される日用品の製造・販売を目指す私たちにとって、配慮の欠けた内容があったと考え」たとし、できるだけ早く(東京都では12月1日、全国では12月5日の予定)別のCMに差し替えると発表した。Web版はすでに公開を中止している。
くさや生産地を訪問し、謝罪と意見交換をしたところ、「お叱りとともに、今後の協力に関する建設的なご提案もいただいた」という。関係者の意見を聞きながら「適切な表現について検討する」としている。
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