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“2023年宇宙の旅”実現へ H.I.S.とANA、宇宙機開発ベンチャーに出資

2023年に宇宙旅行を事業化すべく、H.I.S.とANAが宇宙輸送機を開発するベンチャーに出資。約90分間の宇宙旅行が実現するかもしれない。

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 エイチ・アイ・エス(H.I.S.)とANAホールディングスは12月1日、宇宙輸送機を手掛けるベンチャーのPDエアロスペース(名古屋市)に出資、資本提携したと発表した。H.I.Sから3000万円、ANAホールディングスから2040万円の合計5040万円を出資し、2023年12月に宇宙旅行の事業化を目指す。

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宇宙輸送機のイメージ

 PDエアロスペースは07年設立の宇宙機開発ベンチャー。空気中と宇宙空間を同じ機体で飛べるよう、ジェットエンジンとロケットエンジンを途中で切り替えられる次世代エンジンや、繰り返し使える宇宙機「完全再使用型弾道宇宙往還機」を開発している。宇宙旅行では、これらを用いた機体を使う予定。

 構想では、宇宙輸送機が航空機と同じように滑走路を離陸した後、放物線を描くように高度100キロメートルまで到達。その後、地球の重力で自由落下し、滑走路に着陸する。フライトは約90分間で、無重力状態を5分ほど体験できるという。料金は1人当たり約1400万円を予定している。

 事業化に当たり、ANAホールディングスは旅客機運航の知見を基に機体オペレーションをサポート。H.I.S.は宇宙輸送サービスの販売を担当するという。

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フライトは約90分間で、放物線を描くように高度100キロメートルまで到達する

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