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「MERY」の記事も8割公開停止 「問題ありそうな記事、機械的に抽出」
DeNAのキュレーションメディアで唯一残った「MERY」も記事の8割を非公開に。「少しでも問題がありそうな記事を機械的に抽出し、非公開にした」という。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日までに、子会社・ペロリが運営する女性向け情報サイト「MERY」(メリー)の記事の約8割を非公開にしたことを明らかにした。「著作権や情報の正確性など、少しでも問題がありそうな記事を機械的に抽出し、非公開にした」という。非公開にした記事の数は明らかにしていないが、万単位という。
MERYは、DeNAがのキュレーションメディア構想「DeNAパレット」に所属する10メディアの1つ。DeNAパレットには、医療情報サイト「WELQ」や旅行サイト「Find Travel」、インテリアサイト「iemo」などが含まれている。
このほどWELQで、記事の正確性や著作権に関する問題が指摘されたことを受け、DeNAは12月1日、WELQ、Find Travel、iemoなど9サイトの全記事を非公開に。一方でMERYだけは「ほかの9サイトと運営体制が異なり、ライター向けのマニュアルにも、他サイトからの文言の転用を推奨していると捉えられかねない内容がなかった」として公開を続けていた。
MERYを運営するペロリは12月1日から自主的に、問題がありそうな記事の削除を行ってきたという。他者の著作権を侵害している恐れがあったり、断定的な表現が入っているなど、「少しでも問題がある可能性のあるものをキーワード検索などで機械的に検出し、一旦非公開処理を行った」としている。
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