Amazonが日本の物流センターに初導入した“秘密兵器ロボ”「Amazon Robotics」を見てきた(動画あり)(2/2 ページ)
米国と欧州で先行導入されていたロボットによる在庫管理システム「Amazon Robotics」が、国内で初めて神奈川県川崎市の「アマゾン川崎FC」に導入された。
Amazon Robotics導入の狙い
Amazon.co.jpの商品配送は「翌日お届け」が当たり前となりつつあり、有料のプライム会員で対象エリア内なら最短1時間で注文の商品が届く「Prime Now」も始まっている。Amazon Roboticsを日本で導入した狙いは、効率化とスピード配送の実現にある。
「Amazonの最新設備を導入する目的は人件費の削減ではなく、配送スピードを向上してお客さまの利便性を高めることが第一」と吉田センター長は話す。一方、国内にある他FCへのAmazon Robotics導入予定などは「成長を続けている会社として考えていきたいが、具体的なところは話せない」という。
このタイミングでアマゾン川崎FCのAmazon Roboticsが稼働開始した理由はもう1つある。アマゾンジャパンの紣川(かせがわ)謙本バイスプレジデント プライム統括事業本部部長によれば、12月6日に始まった「サイバーマンデーウィーク」も理由として挙げられるという。
「サイバーマンデーはもともと米国で発祥したもので、感謝祭(祝日)がある11月第4木曜日の休暇明けにECサイトの売り上げが盛り上がる現象が2000年代半ばごろから発生したことから名付けられた。日本では、歳末という理由からか、12月の第2週にAmazonの利用者が増えることが分かったため、12月の第2月曜日を日本版サイバーマンデーとして日本記念日協会に申請し、認定された。サイバーマンデーセールは2012年から今年で5回目。ぜひホリデーシーズンの買い物を楽しんでほしい」(紣川部長)
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