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記事の価値、AIが判断――国内新聞社初、産経の新アプリは“AIが編集”
産経新聞の新アプリ「産経プラス」は、新聞社のニュースアプリとしては国内で初めて、人工知能による自動編集を採用した。
産経デジタルとベンチャー企業のJX通信社はこのほど、スマートフォン向けニュースアプリ「産経プラス」を共同開発したと発表した。新聞社のニュースアプリとしては国内で初めて、人工知能(AI)による自動編集を採用。主要な機能は自動運営が可能という。
産経プラスは「産経ニュース」「SankeiBiz」「SANSPO.COM」など産経デジタルの5サイトのコンテンツを集め、事件報道から芸能ニュースまでを広くカバーするアプリ。平日1日当たりの配信記事は900本超という。
JX通信のニュースエンジン「XWire」(クロスワイヤ)を採用した。記事のバリュー(価値)をAIが瞬時に判定し、ニュース性の高い記事を24時間リアルタイムに更新。主要な機能は自動運営が可能という。
XWireの速報APIを活用し、国内外の重大事件やニュースの第一報を「超速報」として配信する機能も。災害情報をインフォグラフィック付きで表示する機能も備えた。
従来の「産経新聞アプリ」の無料版はサービスを終了する。iPhone版はアプリアップデートで産経プラスに衣替えし、Android版は有料版に一本化する。
JX通信社は、共同通信グループや金融情報企業のQUICKなどが出資する、ジャーナリズム関連技術を開発するベンチャー企業。
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