シャープは12月7日、タッチディスプレイを搭載した法人向け電子黒板「BIG PAD」シリーズの新製品として、40インチモデル「BIG PAD PN-L401C」を2017年2月に発売すると発表した。これまでの80/70/60インチモデルと比べて小型で少人数のミーティングスペースに適し、操作性も従来モデルに比べて向上しているという。市場想定価格は20万円弱(税別)。
PCの映像出力端子とUSB端子に接続して画面を表示する、タッチ操作対応の外付けディスプレイ。40インチのフルHD液晶パネルを搭載し、小規模な会議室などへの設置を想定。容易にディスプレイを移動できるキャスター付きスタンドも別売りで用意する。
従来モデルはタッチ操作を認識する仕組みとして、センサーを使った赤外線遮断式を採用していた。新モデルは、一般的なスマートフォンに多く採用されている静電容量式を採用。指でのタッチ操作に加え、付属タッチペンのペン先を2ミリまで細くすることで、なめらかな書き心地を目指した。
本体背面には拡張スロットを搭載。オプションとして、Windows 10 IoT Enterpriseが単体で動作する「コントローラーボード」、ノートPCやスマートフォン、タブレットを無線接続できる「ワイヤレスボード」、LANケーブル1本で最大100メートル先まで離れたPCの映像伝送と操作を可能にする「HDBaseT受信ボード」の3つを用意。会議だけでなく店舗でのサイネージ利用やディスプレイの近くにPCを設置できない特殊環境など、さまざまな用途に対応する。
同社の村松佳浩ビジネスソリューション事業本部ビジュアルソリューション事業部商品企画部部長は、新製品のコンセプトはアメリカンフットボールのルールに由来する「ハドル」にあると話す。
「これまで大型のBIG PADを展開していたが、2〜6人席の会議室が日本全国に多数存在しており、小型製品の潜在ニーズがあるのではと考えている。アメリカンフットボールの試合中に選手が25秒の短時間で作戦を決める『ハドルミーティング』のように、時間が限られたビジネスにおいても“ハドル”で意思決定ができる環境を用意し、オフィスやビジネススタイルを変えたい」(村松部長)
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