福岡県北九州市のテーマパーク・スペースワールドは12月16日、2017年12月末に閉園すると発表した。閉園の理由について広報担当者は「コメントできない」としている。
スペースワールドは1990年に開園した宇宙体験型のテーマパーク。絶叫コースターや宇宙をテーマにした展示が売りで、98年3月期には入場者数230万人を記録した。
だが、客単価の低下や投資による借り入れ負担などが利益を圧迫し、05年に民事再生法の適用を申請。北海道の加森観光が譲り受けていた。
その後、アトラクションの刷新やチケット料金システムの変更、スケートリンクやプールの新設などで盛り返していたが、今年11月、5000匹の魚をスケートリンクに氷漬けにする「氷の水族館」企画が「残酷」などと批判を受け、企画を中止し、アイススケート場を休場すると発表していた。
スペースワールドは16日、閉園を公式サイトで発表したという。16日午後3時現在、サイトにはアクセスが殺到し、つながりづらい状態になっている。
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