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スマホで車外から自動駐車 日立オートモティブとクラリオンが開発、自動車メーカーへの採用目指す
日立の子会社とクラリオンが、画像認識技術などを使って自動車の外にいながら自動駐車できるシステムを開発。
日立オートモティブシステムズとクラリオンは12月22日、自動車の外にいながらスマートフォンを使って駐車や車庫入れ、出庫といった運転が行えるリモートパーキングシステムを開発したと発表した。自動車メーカーへの提案により、早期実用化を目指すという。
並列・縦列駐車と車庫入れ、出庫に対応。スマートフォンの画面上に、車両を真上から見たような視点や運転席視点の映像に、進行経路をリアルタイムに視覚表示することで運転手は常に周囲の状況を把握しながら操作できる。車両に搭載したセンサーが歩行者や障害物を検知すると自動で停止するほか、手動操作ですぐに停止できるという。
運転手が外から自動車を操作できるため、狭い駐車場や車庫での利用を見込む。同システムはクラリオンの周辺監視カメラシステムであるSurroundEyeによる画像認識技術と日立オートモティブの車両制御技術を活用した。
車外から自動車をコントロールして駐車できるリモートパーキングシステムは、BMWの「7シリーズ」や、テスラの「モデルS」が既に対応しており、日本市場にも2016年に投入されている。
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