紳士服大手のはるやまホールディングスは1月12日、月間の残業時間がゼロの社員に月1万5000円を支給する「No 残業手当」制度を4月からスタートすると発表した。残業をしない生産性の高い社員の評価制度を整えることで、従業員の意識向上や健康促進を狙う。
現在の売り上げ維持と、残業0時間により予想される企業利益を社員に還元する仕組み。新制度導入のきっかけは、社員が元気に働ける社内環境整備を進める中で、全社員が自ら「残業を無くそう」という意識の向上と浸透が必須であると考え、残業をしない社員が得をする制度を発案したという。
新制度導入後も実働残業手当は完全支給とし、残業代が月間1万5000円未満の場合は1万5000円から残業代を差し引いた分を支給するという。
(例:「実働残業手当 8000円+No 残業手当 7000円」を支給)
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