Androidの父ルービン氏、“iPhoneキラー”のAIスマートフォンを年内発売か
Androidの生みの親であるアンディ・ルービン氏がAppleやGoogleの元従業員を集めて立ち上げたEssential Productsが、年内にiPhone 7 Plusよりディスプレイが大きく、ベゼルレスなハイエンド端末を発売するとBloombergが報じた。
Android創業者で元米Google幹部のアンディ・ルービン氏が率いるステルス企業米Essential Productsが、年内にiPhoneに対抗するスマートフォンを発売すると、米Bloombergが1月13日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として伝えた。
Essentialは、ルービン氏が2015年11月にカリフォルニア州に登記した企業。Bloombergによると、同社のCEOはルービン氏で、約40人の従業員の多くは米AppleやGoogleの出身という。
ルービン氏は2005年にGoogleによるAndroid買収に伴ってGoogle入りし、2013年にGoogleのロボット事業の責任者に就任したが、2014年に同社を離れ、2015年にガジェットメーカー支援企業Playground Globalを立ち上げた。
年内発売というスマートフォンは、Essentialが開発中のAI(人工知能)搭載のモバイル端末およびスマートホーム(IoT)システムの第一弾という。一連の製品がベースとするOSがAndroidかどうかは不明だ。
プロトタイプの1つは、5.5インチの「iPhone 7 Plus」より大きなディスプレイを搭載するが、ベゼルレス(狭額縁)なため端末サイズはiPhone 7 Plusより小さいという。iPhoneのような3D Touch機能を持ち、メタルフレーム付きで背面はセラミック。充電ポートは独自開発の磁気コネクタで、例えば360度画像を撮影可能なカメラなど、サードパーティー製周辺機器を接続できる。情報筋の1人によると、価格はiPhone 7の649ドルに近くなるという。
Playgroundには台湾Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業)も出資しているので、Essentialの端末は同社が製造するのかもしれない。
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